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心豊かな街づくりへ 一歩! 
考えられる場で考えられる人に  

第1回エコライフチャレンジセミナー開催 @ A B 
《5月22日》




新たな出会い、つながり、そして絆を  (文・いわたたかし)

5月22日、エコライフチャレンジセミナー&映画「幸せの経済学」上映会が開催されました。日本全国113箇所上映会の波に乗って、ここ鈴鹿カルチャーステーションでも近隣より大勢の方々が集い、語り合い、そして大いに湧き、次の一歩を踏み出せたことと思います。ワールドカフェでの熱気は、参加者の関心と意欲の高さを感じました。参加された皆様にはお疲れ様でした。

3・11の震災以降、これからの社会やライフスタイルを見直そうという意識の変化を肌で感じます。映画の主旨、「グローバリゼーションからローカリゼーションへの転換」は、私たちに一つの方向性を提示していました。参加者の多くが共感されたようです。
もちろん映画の背景には、すでに世界や日本各地で始まっている地産地消やスローライフといったローカリゼーションの胎動があるからで、20世紀文明を見直そうという現れともいえます。

 内藤正明先生の講演

上映後、内藤正明先生の講演で、一つ気づいた点があります。
内藤先生は、映画の主張であるローカリゼーションへの転換について、すでに30年前から言い続け、本に書き、講演もしてきました。著書には、その理論的構築やデータによる立証・解析、見解が記されています。そうした主張を、グローバリゼーションを推し進める当人(大企業や行政等)に向かって明言されてきたところに、大きな意味と賞賛を感じたものです。当事者ではない市民に向かって言い放つことは容易で、同調も得られるでしょうが、グローバル化を推進する当事者には言い難いことです。
しかし「大いに嫌われました」と笑っておられましたが、先駆者には欠かせない姿勢だと教えられました。(ある意味、これからは私たち一人ひとりが周囲に流されない生き方が求められているとも言えます)

「何事にもプラスとマイナスの面があり、グローバル化もプラス面(利益)だけを引き受ける人たちと、マイナス面だけを被る人たちがある。そしてお互いの利害が衝突し難しくなる」とのこと。
現在進行中の原発事故にも、同じことが言えます。原発によって利益を得た人と事故によって被害を受けた人たちがいるように。講演の中では、その際どい話にも触れました。

グローバル化の推進者は悪意がある訳ではなく、世界中を豊かにするという善意を持ってやっていることだ。だがいずれ、資源の枯渇という問題で収束せざるを得ない。その時には環境破壊という負の遺産が残ってしまう。そこからローカル化を始めても手遅れだ。
そんな会場からの発言もあり、もっともだと思います。

社会のシステムを変えていくには、国や政治の力に頼り、個人では無理だと諦めてしまいがちです。しかし、一人から出来ること。家庭から出来ること。隣近所や地域で出来ること。とその範囲を定めて考えてみることで、次の一歩も見えてきます。


議員さんの参加者も多数あり、発言が目立ちました。

「ローカリゼーションへ」も、一つの答えでしょう。
震災や原発事故から、復興ではなく、新たな社会の創造を!という見直しがあるように、グローバリゼーションによる今日の問題も、エネルギーをさほど消費しなかった時代に戻るのではなく、ここもやはり、人間と地球にとって、本当に調和したよりよい社会を創造する時、そのチャンスだと筆者は考えます。

そこで 、問題提起を――
モノの豊かさ(や便利さ)=幸せ、と思い込んだ結果が今日の姿なのでしょうか。
モノは豊かになったが、それによって心は病んだ、と映画にも出てきます。
モノがなくなってみて、その有り難味を感じ、こころの豊かさを痛感します。
こころの豊かさは、何によって得られるものでしょうか。
モノもこころも豊かな社会の実現は難しいでしょうか。
環境も、人も、こころも、モノも豊かな社会というのは夢物語でしょうか。
現実を踏まえて、大いに議論してみたいものです。

エコライフチャレンジセミナーは今後も続きます。
主催は、地域再生コーディネーター鈴鹿の会、鈴鹿循環共生パーティ、NPO法人循環共生社会システム研究所で、そのメンバーによって実行委員会をつくり運営も手がけています。
当日はスタッフとしても活躍しました。
週1回会合を持ち、企画や広報の作戦をざっくばらんに語り合うといった場で、和気藹々とした気楽な集まりです。(関心のある方はどうぞご参加下さい)

アイデア、意見がいろいろ飛び交います。一つにまとめるのも大変ですが、
どんな狙いで何を企画するか、どう呼びかけるか、そこを見出していくこと自体が、未知の地平を切り開いていくようで、そのこと自体が新しい地域社会をどう実現するか、につながるのでは、と考えます。

今回参加された方、また次回参加してみると、お互いの距離が縮まり、もっと身近に感じることと思います。
新しい出会いが、新しいつながりを生み、絆へと結ばれていくことを願いつつ、 心ある方々の参加を呼びかけます。(いわた)
皆さんに書いて頂いた感想を紹介します。→ 感想  次の一歩

次回の予定




参加者は会場を移してワールドカフェへ。
テーブルを囲みお茶を飲みながら映画の話題に。熱気を帯びた。



震災ボランティアに参加し、急遽戻ってきた杉本さんも発言


当日の朝刊に映画「幸せの経済学」上映会の記事が載り
飛び入り参加者もあった。






映画・講演の感想と次の一歩を参加者に書いてもらった。
講師の先生にそれらを分類してグループ分けし見出しをつけてもらった。
この内容は次のページへ

セミナーは、昼食を囲んでなお続き、話は尽きず。
午後のアクションタイムでは、雨の中、街のはたけ公園と徳居町里山の参観に出かけた。

終了後、実行委員会で次回に向けて話し合った。
次回のアクションタイムは、ダンボールコンポストの実演を予定。
もっと、参加者で話し合い、次の一歩を生み出せるような場にしたい。
今、何を一番話し合うべきなのか、そこを話し合うというのはどうか。
今回、このように話し合い、考えられる場が持てたことが大きい。
一人ひとりが周りに流されないで、考えて行動できる人になっていくことが大事だ。


次回に向けて、皆様からのご意見をお待ちしております。メールなどで鈴鹿カルチャーステーションまで。

>>参加者の感想編へ

@ A B  次回の予定


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