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taitoru2 卒業 兜づくり

端午の節句に

この春、創造塾の生徒2人が卒業しました。2年間を過ごしたこう君とやまぐち君です。
2人が卒業するというので、端午の節句に用意していた「兜づくり」を前倒して、

3月中に取り掛かりました。


 
参考用のかぶとをかぶるこう君

 
上の無地のものを装飾したもの

上の写真は、僕が参考用に制作した兜です。
子どもたちに見せると、とても気に入ってくれて、
早速、かぶって、「誰かに見せてくる」といって館内を飛び回る有様。
なので制作には俄然気合が入ったようです。



型紙を元に、それぞれのパーツを切り抜き、色を塗っていきます。
こう君は、黒一色に。
さらに絵具の上からニスも塗り、艶を出して、鉄のような質感に仕上げました。



各パーツを組立て、完成!なかなか本物っぽくない?

 

 
やまぐち君の方は赤色の兜に仕上げました。

2人とも、完成した兜をかぶり、とても嬉しそう。

僕も参考用に作る時は、「格好いいのを作ってやれ!」とワクワクでした。
とは言え、途中メンドクサ〜イと思う時もあります。
それでも、先が見えてきたりすると、一気に駆け登る感じで、
完成すれば、もちろん楽しさも倍増! 自慢したくもなったりしてね。
難関苦難がある時こそ、頭が働き、新しい発想や アイデアも生まれるもので、
それこそ、モノ作りの醍醐味でしょうか。


この一点突破する感じ----
子どもたちとは、ずいぶんとそんな体験をしたと思います。
簡単に作れるものもありますが、難度の高いものに挑戦することで、
頭を働かせ、想像力を駆使し、創意工夫を試す---
そんな面白さや発想を、創造塾では、かなり味わえたんじゃないかな。

この学びは決して工作だけにとどまることではありません。
算数や他の教科でも難題に挑むときに通じる思考法であり、
投げ出さないで、やってみようとする気持ちの持ち方です。
(その気持ちとは、無理に頑張ろうという他動的な力でなく、
 本人の興味関心によって引き出される自発的なやる気だと僕としては考えています)

創造塾を卒業しても、
彼らには、ここでの学びを糧に、
いっそう成長していってほしいと思います。

■え!まさか!突然!

と、こんなことを書いていたら、そのこう君が、まさに今、SCSの僕の目の前に来たのです。
「え、どうしたの?塾に来たの?また塾に入るの?」
毎週金曜日、決まって夕方4時になると、僕の仕事部屋に駆けこんで来ていたこう君。
その時とまったく変わらぬ、その懐かしく愛嬌のある顔で、やって来ました。
「こっちに来る用事があったから寄ったの!先生いるかなーって」
わざわざ立ち寄ってくれて超感激です。

「今さ、ちょうど、久しぶりに、このひょうたん物語を書いていたところだったんだよ。
なんか偶然というか、ホント奇跡だね」
そして、こう君に創造塾の思い出を喋ってもらいました。

「本当に楽しかった。本当に金曜日は楽しかった。
金曜日5限目が終わると、塾に行くのが本当に楽しみで、楽しみで。
掃除の時間もずっと楽しみで…」
(思い出というのは全てが楽しくなってしまうものかもしれませんが…
「本当に」と「楽しかった」の言葉を連発していました)

「思い出に残っているのは、やっぱり瓢箪かな。1から作ったから思い出に残っている。
家にも飾ってあるよ 」
「去年の去年に塾に入って最初に『街作り』をして、人形をつくるのが、簡単そうだと思ったけど、
やってみるととても難しかった」
「2年目は、ロープウエイを動くようにしたいって提案して、最終的に御在所ロープウエイ2機を
動かせてよかった。ペーパークラフトは、商店街とか、鉄橋とか、とても大変だった」
その時の写真をパソコンで見ながら、その時のことが蘇えってきて、
こう君も目を輝かせていました。

「今さ、ひょうたん物語のエピローグを書いてるんだよ。出来たらまた知らせるから見てくれる?」
と、僕も俄然その気です。
「じゃあ、先生次は5月に来るから!」
お母さんが迎えに来て、一緒に帰っていきました。


なんか、創造塾・・、僕も楽しかったなー、懐かしさが僕にも甦って来た出来事でした。

かくいう自分自身も、彼らから多くのことを学び、気づかせてもらいました。
それを『ひょうたん物語』に綴っていたのですが、長い休みに入ってしまい、
ここにお詫びし、そのエピローグを次回に記したいと思います。
僕が何を気づかせてもらったか、そんな「瓢箪から駒」の物語です。

(2015/4/29 写真と文 アートスクール講師:いわたたかし)

次回、いよいよ『ひょうたんものがたり』→→→エピローグ 「瓢箪からコマ」 

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バックナンバー
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ひょうたんものがたり 5 おじさんのニオイ
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