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鈴鹿カルチャーステーションの
坂井和貴さん。


このコラムは、坂井さんが
個人的に書いているブログ
を 、本サイト管理者が、
勝手に拝借して掲載して
いるものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 文化と人類D 子どもどうし  11月18日

(1)木曜日、SCSの茶道教室にお稽古に来ている親子がいる。小学校1年生の女の子と、30代のお母さん。1歳の妹も一緒に来ている。

(2)お稽古が始まったころは、その妹も一緒にお茶室に入っていた。お母さんから離れた経験が無いので、目に見えるところに居られるようにということで。そこに保育士でもあるSCSスタッフの知美ちゃんが、お母さんが集中してやれるようにとフォローに入っていた。

(3)だんだんと、その子も知美ちゃんやSCSに慣れてきたので、1か月ほど前から、お母さんのお稽古中は奥にある図書コーナーでやってみようということにしてみた。知美ちゃんもいるし、お姉ちゃんもいるから、最初泣いたりすることはあっても、すぐに切り替わるだろうと思っていた。

(4)ところがである、1歳児の『泣き力』を侮ることなかれ。1回目は、ずーっと泣き通しだった。そして2回目も、3回目も・・・よく、それだけ泣き続けることが出来るなと、“あっぱれ”を贈りたくなるような見事さ。尽きることない体力。一瞬泣き止むのは、僕が覗きこんでピースをする時だけ。

(5)知美ちゃんも経験豊富なので、泣き続けていることでウロタエもしないし、お母さんの方も信頼しているので、自分のお稽古に没頭出来ている。しかし、彼女は今日も泣き続けていた。さらに、今日はピース効果も無かった。

(6)街の美容室の中島純奈ちゃんが、保育園に子どもを迎えに行くとき、「ウチの子たちをちょっと連れてこようか」と言った。中島家には、4歳と1歳の子がいる。ちょうど、その子と同い年だ。『そうなったら、どういう反応が起こるんだろうか?』と興味を持った。

(7)子ども達がやって来て、図書コーナーに向かって行った。片付けなどして、10分後位に行ってみると、今までには見たこともないような光景が、そこにはあった。

(8)1歳のその子は、タンバリンを叩きながら上機嫌で踊っていた。僕を確認すると、笑顔まで見せた。いったい彼女の中で何が起きたんだろうか?

(9)しばらく見てみたが、別に子ども達4人で一緒に遊んでいるという訳でもない。上の二人は何やら意気投合して掛けあいしながら動いているが、遊んでやっている風でもない、1歳の二人はそれぞれ、自分のやりたいことをやっているようだった。

(10)でも、泣き続けていた彼女を止めたのは、大人の力ではなく、子どもどうしの何らかの作用なのだろう。・・・そんなこんなで大いに遊び、お茶のお稽古も終わって、皆は家路に。帰り際、中島家の4歳の子が満足そうに放った一言。「あーあ、もっと遊びたかったなー」 そんな心持っていいよね。
子どもの『遊び力』もまた無尽蔵

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