鈴鹿カルチャーステーションの
坂井和貴さん。
新シリーズスタート
坂井氏のFBに書き綴ったブログを
改めて紹介します。
日常の何気ない一コマから
そこに隠れた本質を
さりげなく見極めようと
する視点に
新たな発見があるかもしれません。
「ひと 自然 社会 人間観察」
シリーズと
「SCS学習塾の一コマ--
ちょっと学習塾の話」などを
お楽しみください。
このコラムは、
坂井氏のフェイスブックから
本サイト管理者が、
勝手に拝借して掲載して
いるものです。
2015年2月6日UP
<速さ問題 すぐに式を立てちゃダメ!>
速さ・時間・道のりというのは、6年生で一つの山場になるところ。
【問1】 12kmを4時間で歩きました。時速は何kmでしょう?
・これだと、感覚的にも分かりやすいらしく、すぐに 12÷4 = 3という式が立てられて、
時速 3 kmという答えを殆どの子が出せる。ところが、
【問2】 1,2 km を 0,4 時間で歩きました。 時速は何kmでしょう?
・となると、イメージも湧かないし、感覚的にも掴めないので、1,2×0,4とか、0,4÷1,2とか、1,2+0,4とか怪しい式が色々登場してくる。
それはそれで楽しいが、
こういう時も、「実際はどういうことなのか?」と考えて、図解してみると殆どの子が納得できるから面白い。
【例えば】
・時速ってどういうこと?
〜 1時間にどれだけ進むかと云うこと
・1,2 km を 0,4 時間で歩いたんだよね、1時間歩くのにはあと何時間?
〜 0,6 時間
・じゃあ 0,6 時間を 0,4 時間と 0,2 時間に分けて図に書いてみよう!
〜はーい
・あと 0,4 時間でどれだけ歩く?
〜さっきと一緒で 1,2 km
・もうあと 0,2 km でどれだけ歩く?
〜半分だから 0,6 km かな
・それを全部図に書いたら 1 時間でどれだけ歩いたことになった?
〜 3km になる
・ってことは、この人の時速は?
〜へぇー、時速3kmなんだ
計算しなくても図解だけで求められる。そこまでやった後に、もし式で考えるんならと云うことで、1,2÷0,4=3、となることを確認する。
【問3】 2,5 km を 30 分 で歩く人の時速は?
・これも式に頼ると、殆どの子が、2,5÷30=? と書いてしまい迷宮へ。
・上記と同じように図解すると、な〜んだ時速5kmだと一瞬でなる。
数字を見たら、すぐに式を立てて何とかしようとする癖をなくして、
「これ、実際はどういうことなんだろう?」というところから考えられるように。練習中です。
(10月31日のFBより)
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