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手づくり太陽光発電ワークショップ開催! 《6月3日》


鈴鹿カルチャーステーション

梅雨はどこへやら? 太陽光発電にはやっぱり晴天が似合う。
ワークショップは室内なので、天気とは関係ないが、完成したソーラーパネルを持って最後にみんなで記念撮影をした。この輝きは本日の成果を物語っている感じ。
6月3日、月曜日という平日に企画した「手づくりミニ太陽光発電ワークショップ&これからの新しい暮らしを考える集い」が鈴鹿循環共生パーティーの主催で開催された。

まずは内藤先生の講演から!

 

久々の内藤先生の登場だ。最近は、“アベノミクス”の影に隠れて、地球温暖化の問題も話題にならず、国民の意識から遠ざかりつつあるようだ。しかし、地球は着実に人間の住みにくい方へと進んでいる。経済優先の社会の中で私たち市民は企業や政治に翻弄されているばかり。そこで、内藤先生もこれからは「市民の手に取り戻すことだ」と、語っていただいた。何を、どうやって? その概略をスライドで紹介しながらジョークを織り交ぜ実は真剣な内容をサラリと語り会場を湧かせた。政治に何か期待できるとしたら、一か八かで有能な独裁者が現れないか、とも考えるそうだ。先生の講演は、ワークショップへの大きな動機付けともなった。

藤野電力さん登場

 

さて、ここからは、今話題の藤野電力さんの出番だ。内藤先生の話に何か触発されたようで、講師の小田嶋さんから何か熱いものが零れ落ちた。いつものワークショップでは、「さあ、組立始めましょうか」といった感じで、すぐに作業に取り掛かるそうだが、今日は何かが違ようだ。
ここからのレポートは、今回岐阜からふらっと参加した井上さんのブログを引用し、お伝えする。(いわた)

 
司会進行の杉本さん

隣同士で協力し合って! 井上匡浩

翌日は、太陽光発電のワークショップがあるというので、行ってみた。

特に関心があったわけではないが、
自然エネルギーのことを普段聞く機会がないので、深く考えず参加した。

最初に内藤先生のお話があった。
近代日本の社会変遷からアプローチされ、
次世代の社会において電力を自給していくことの必要性を説いていた
・・ような気がする。

うーん、ぼくにはすこし難しかったようだ。

つぎに藤野電力さんのお話があった。
災害時の夜は、たとえ財産をなくしたとしてもひとつの灯りがあるだけで、
人の不安が和らぐものだと言っていたことがとても印象に残っている。

なんだか心に響いた。

そして彼はイケメンだった。

 

いよいよソーラーパネルのキットを組み立てにかかった。
電気回路のことをいろいろ説明を受け、
なるほど、なるほどとうなずきながら組み立てていった。

ときどき、中学校で習う電力の基礎知識や、直流交流の説明がありなんかとてもおもしろかった。
ぼくは学習塾でそんなこと教えていたことがあったから、
逆教育(?)みたいな感覚で、なんか新鮮だった。
そして教育者のような押し付けのエゴもなく、
ひさしぶりに心地いい授業を受けられた気になった。

偶然、隣同士になって集まった人たちがグループになり、
協力しながら理科の実験をして進めていく感じがとても楽しく、
ときどき、あちこちでどーと笑いが起きている。




しかし、ケーブルのゴム皮膜を抜く細かい作業や
ペンチみたいなもので強く握り、端子を固定する作業などもあった。
ぼくはやってみるが目がかすむ。
最近ちょっと老眼がはいってきた感がある。



そして隣の河村さんに頼むと、
河村さんも「見えん、見えん」と言っていて一向に進まない。



そして若い女の子に頼むと迷いもなく、
「おりゃー!」
と叫んで力いっぱいペンチみたいなものを握りしめ、
赤い顔して端子をくっつけている。

なんて男前・・いやいや、なんて素敵女子なんだろう。

横で河村さんも
「おりゃー!」
と叫んで彼女のサポートをしているが、
一体どこに力を入れていたのだろう。



まったく初めての面識に近い人が寄り集い、
協力している作業が心地よかった。
また、太陽エネルギーで実際扇風機が使えたり、
携帯が充電できたりというのを目の当たりにし、
頭じゃなくて体験で理解できたことがよかった。

ぼくはほとんど傍観者だったが。

しかしコスト的なものはどんなだろう・・

地域で出来る規模なのか、国を挙げてやらなきゃいけない規模なのか、
まだまだ課題が山積している気もする。 (井上記)

主体的な人の集まり

 

 

参加者は、遠くは埼玉から、神戸、伊勢、滋賀、京都、そして地元からと、何かに引き寄せられたのか、集まった。子ども連れの方もいた。マスコミの取材もあったり、ずいぶん賑やかな会になった。



講師の小田嶋さんが後でこんなことを話してくれた。
新聞記者さんから「こういう場に集まる人の傾向はありますか?」と質問されて考えたそうだ。「そういえば今日は失敗が一つも出なかった。失敗して予備の備品を使うこともあるが、今日はなかった。やはり一人ひとりが、やりたくて、自分の足でやってきた人たちだ。そういう主体的な人の集まりだったと思う」と。
組み立てた太陽光パネルは8機。だけど見学者の方たちも一緒になって作っていた。午前11時に始まって、午後4時までの長い作業だったが、時間の長さも感じず、何か楽しく、和気あいあいとした様子だった。恰好よく言えば、一人ひとりがソーラーパネルになって互いのエネルギーを受け取り、それを周囲に供給し合えたような会だった。(写真・文:いわた)




翌日6月4日の伊勢新聞にその様子が掲載された。

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