今こそ宮沢賢治を読もう④『二十六夜』
6月26日日曜日午後2時～4時
講師：児童文学者 牛丸仁氏
自然界は食物連鎖の理によって均衡が保たれている。
とわかりながら、私たちはどこかで弱肉強食のむごさとして嫌悪感を覚えている。
にもかかわらず、日常は、食生活の中で他の生物の命を何の罪悪感もなく口にしている。
宮沢賢治の『二十六夜』は、この矛盾からどう解き放たれるべきかを仏教的立場から説こうとした作品である。
猛禽類の梟が、 夜陰に乗じて小鳥や田螺の命を奪って生きている宿命的悪業を克服することができるだろうか。
この梟も、人間に対しては弱者である。その人間の理不尽な仕打ちにどう立ち向かうべきかも、アメリカのテロ首謀者の殺害事件と無縁でない問題として考えてみたい。
●講師プロフィール
うしまる ひとし 1934年長野県生まれ 児童文学者
長野県で長年にわたって小学校、中学校の教員生活を送る傍ら、
精力的に執筆活動を続け、多くの児童文学作品を世に送り出した。
1987年、「風景」にて第10回塚原健二郎文学賞を受賞。
主な著書に、「風景」「夢の設計図」「巴御前」「島崎藤村」などがある。
2010年10月より、鈴鹿に居を構える。
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これまでの牛丸仁先生の講座の様子は下記をごらんください。
第１回の様子
第２回の様子
第３回の様子
第４回の様子
牛丸先生のご友人からのお便り
宮沢賢治①の様子
宮沢賢治②の様子
宮沢賢治③の様子
宮沢賢治④の様子
宮沢賢治⑤の様子
宮沢賢治⑥の様子
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